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妻は、くノ一 ①~⑩/ 風野 真知雄

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平戸藩の書物天文係の雙星彦馬(ふたぼし ひこま)は
星が好きで、先祖伝来の田畑を売ってまで望遠鏡を
手に入れた、藩内きっての変わり者でした。

そんな彦馬の下に、美しい妻・織江(おりえ)が嫁いできます。
彼女を一生涯大切にしようと心に誓う彦馬でしたが、
幸せな生活は織江の失踪によってわずか1か月で終わってしまうのでした。

織江は幕府の密偵だったのではないかとの情報が
寄せられながらも、もう一度織江に会いたいと強く願う彦馬は隠居し、商家の養子となり、江戸で暮らし始めました。

そして、鎖国を解き国を開きたいとの開明的な思想を持つ
元平戸藩主の松浦静山(まつうら せいざん)に知識の広さを見込まれ、
彦馬もまた静山の考えに同調していきます。

自身が経験したことや人から聞いた不思議な出来事や怪奇事件について『甲子夜話』という書物を執筆中の静山は、彦馬に謎解きを求めるようになり、織江探しと並行して巷間に起こる謎を解いていきます。

一方、織江もまた彦馬のことを忘れられずにいました。

彦馬が江戸へ出てきたことを知った織江は、時に手助けをしながら密かに彦馬の暮らしを見守ります。

やがて平戸藩下屋敷への潜入に成功し、静山の密貿易と野心の証拠を掴んだ織江でしたが、提出すれば彦馬の人生をも奪いかねず、妻の立場とくノ一の立場の間で葛藤するのでした。

彦馬と生きる道を選び抜け忍となった織江の下へ、次々と刺客が送り込まれて...。

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