新着図書情報 『喜嶋先生の静かな世界』

寒くなりましたね。
暖かい部屋でのんびり読書はいかがでしょう。

『喜嶋先生の静かな世界』森博嗣著・講談社

 「私たちは人生を疑問と探求に捧げました」
 この言葉は、先日ノーベル化学賞を受賞した根岸英一さんが
 化学賞の受賞者を代表して述べられた言葉です。

  根岸さんのように「人生を疑問と探求に捧げ」ているのが、
 「喜嶋先生」です。

  物語は、大学4年生の主人公が卒論の担当となる「喜嶋先生」
 と出会い、学ぶことの楽しさを知る様子が描かれています。
 (自分が学生だった頃を比較してしまう・・・)
  
  余談ですが、この小説を読んでいると、「どうして大学の内部事情に
 詳しいんだろう?」と感じる場面があります。
  例えば、「講師以上になると、学内の会議に出席しなければならず、
 ましてや就職支援担当の教員になれば、その年は研究はほとんどできない
 と言ってもよい」といった内容が描かれたり。
  それは、作者の森博嗣さんが工学博士だったからですね・・・。
 恥ずかしながら、後で知りました。
 
  与えられた課題(問題)を解決することが「学ぶ」のではなく、
 自分で課題(問題)を見つけることから、本当の「学ぶ」が始まるんだなぁ
 と、自分の学生時代を恥ずかしく思いながら一気に読めた作品でした。

                              曽田文庫応援団員 イイジマ

コメント(1)

  1. ひで | 2010年12月14日 18:00

    森博嗣は好きで「すべてがFになる」(だったと思う)から始まるほとんどのミステリー作品のノベルスを持っています。

    最近はあまりミステリーを書かなくなったのでがっかりですが、久しぶりに読んでみようかと…。もう誰か借りてしまったのでしょうか?

    森博嗣さんは工学博士で、名古屋大学工学部建築学科の先生(多分准教授)だと思います。だから一風変わったミステリーで楽しめるのです!

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