「本は、これから」

曽田文庫応援団員のイイジマです。

 先日堀江さんが感想を述べられた、
「本は、これから」(池澤夏樹編/岩波新書)を私も購入しました。

 その中で共感を覚えたのが、「電子書籍だと、(本の全体像が見えないため)
今どのあたりを読んでいるかが分からない。」「もう一度読み返そうと思っても
どのあたりまでページを遡れば良いか、感覚がつかめない」といった考えでした。

 私も読書をするとき、限られた時間の中で読むことが多いので、
「今日はこのあたりまで読もう」と決めて読みます。
読みかけにして、気が向いたときにまた読み進めたり読み返すので、
電子書籍でもこんな読み方が可能かどうか気になります。

(東京の千代田区立図書館では電子書籍の貸出(ダウンロード)もしているそう
ですが、返却期限がくると自動的にダウンロードしたデータが消えるとか・・・。
 私のような人間は無理ですね・・・。)

> 思うに、近年では写真におけるデジタル写真の出現。このことから、フィルム
がなくなるのでは?いや、色表現は絶対フィルムだ!
> と議論されましたが、並立し棲み分けも出来てきています。
> また、古くは「水墨画/水彩画/油絵」と表現技法の移り代わりの時期にも、
表現技法をめぐり、画家達の間で議論伯仲したと云う記述もあります。

と堀江さんがおっしゃっているように、紙の本がなくなることはないでしょう。
また、曽田文庫にも明治時代の本が残っていたように、保存の点でも紙は優れて
いると思います。

 ・・・話は変わりますが、昔の人の遺影(銀塩写真)は色あせず、
 最近の遺影(デジタル写真)は年々色あせや輪郭がぼけてきたなんて
 ことはありませんか?なので私は遺影を銀塩で撮ろうと思っています。

 また、先日宍道先生がご紹介された野呂邦暢随筆選「夕暮れの緑の光」(みす
ず書房.2010)の中に、本をまるまる一冊コピーして読んだという話があります。
その中で著者は、「読んでも頭に入ってこない」ような感想を書いていたと思い
ます。
この感覚が、私が電子書籍に興味がない感覚と似ているなぁと思いました。

 読書は字を追うだけでなく、紙の質感、ページをめくる音、匂いなど、感覚を
駆使して読むことがいいなぁと思います。少なくとも、子どもたちにはまず紙の本から親
しんで欲しいと思う今日この頃です。

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